居場所のない人たち

大阪に住んでいたときに、
安い物件のワンルームに住んでいたときがあります。
(何区か書くと、いろいろと地域への偏見がつくので
 やめます)
市内各所に出やすく、
引っ越し費用も月々の家賃も格安だったので
選んだのですが、、、、。
リビングのその広さは、
わずか4~5畳程度だったと思います。
全体で13㎡あるかないか位です。

困ったのが、、、持ち物を整理できないこと。
クローゼットがないから、ハンガーラックを買ったのですが
その隙間に布団をひいて眠るスペースを作る有様。
ゴミがたまれば、そのまま布団をひくことが
できなくなり、居住空間をおびやかします。
天井も低く、圧迫感もありました。

そのマンションの1階には、魚料理の居酒屋さんがありました。
カラオケとかはありませんでしたが、
夜遅くまで営業していました。
夏場に、何か、猛烈なにおいが窓から入ってきます。
(暑くて、少しだけベランダ側の窓を開けてました)
「クサヤの干物」のようなにおいです。
ベランダから見ると、確かに何か干物のような魚らしきものを
七輪で(お店の前)で焼いています。
その煙がそのまま2階の私の部屋へ入ってきていたのです。
クレームを言いましたが、
その後2~3回は、繰り返され、ひどい思いをしました。
においで眠れないなんて、後にも先にも経験ないと思います。




あるいは、とある深夜のこと。
大声が聞こえてきます。
そして、2階の部屋を一つづつ、
ドアをノックしているのです。
「ガンガンガン」と金属のドアを
たたきながら、それが近づいてきます。
まるでホラー映画です。
覗き穴から見ると、見知らぬ男性ということ
しかわかりませんでした。

そして、私の部屋にも「ガンガンガン」と
たたかれ、何か、叫んでいます。
しかも、、、私の部屋の前から立ち去ってくれません。

あまりの怖さに、
110番をしました。
ですが、なかなか、警察は来てくれません。
近所に交番はあるのですが、
どうやら110番すると、そこからは駆けつけてもらえず
パトカーが出動するシステムらしいのです。
再度電話をしました。
「落ち着いてください。施錠しておけば、
入ってきませんから」
そう電話対応の方になだめられるのですが、
金属の扉が破れるのではないかと思うぐらいの激しさで
扉がたたかれていると、、、
人間、パニックになるものです。
結局、20分~30分くらいしてパトカーが到着し、
その男性を連れて行って
もらいました。
あとで警察の方からきいた話だと、
別れた女性がいると思ってとのこと。
(もちろんこのマンションではないのですが、
 酔っぱらって、入り込んだそうです)

コロナの自粛がつづいていると、、、、
簡単に「STAY HOME」とは
言えない状況の人たちもいます。
私は幸運にも、以前よりは、住みやすい部屋なので
いいのですが、人によっては、いるのも嫌な場所で
24時間過ごさないといけないかもしれないのです。
ネットカフェで過ごしている人たちには
それだけの事情があるのです。

いくら感染を防げたとしても、
居場所のない人は、どこへ行けばいいのでしょうか?

今日は、派遣とは違うお話でした。
住環境についてですね。




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