歳を重ねると

身体のあちこちが痛いとか、
冷え性がひどくなったとか、
肌の調子がずっと悪いとか、、、
年齢を経るごとにいいことはないですよね。
体型は重力に逆らえず、
カサカサな指で印刷物を
めくるときには、情けない気持ちにもなります。

色んな職場にいると、一回り以上離れた年下の同僚とかと
一緒に仕事をしたりします。
あるとき、いつも元気な子が、
まったく無音なことに気づいて、
席までいくと、ボロボロと涙をこぼして声を殺して泣いていました。
その直前に、他部署の子に、
かなり乱暴な言い方をされて、ミスを指摘されていたので、
「もしかして、、、」と思ったことが
あたってました。
デスクは、仕切りがあるため、隣の席の子も
気づかなかったようです。
彼女は、泣きながら「どうしてわかったんですか?」と
驚いてましたw




すぐにサブリーダー(リーダーがお休みだったので)に伝えて、
職場から休憩室に連れ出してもらって、
慰めてもらいました。
(そのときの職場のチームは非常に優れた同僚が多くて
 みんな頼りになったのが幸いでした)

いつしか、他の職場でも、泣いたり、イライラしてたり、切れたり、、、
歳下の子たちと出会ったら、
声をかけたり、愚痴を聞いたりするようになりました。
自分が泣いたりすることは少なくなり、その一方で
誰かが困っていることには敏感に気づくようになりました。
歳をとるというのは、
悪いことばかりでもなく、新しく気づく役割があるもんだなぁと
実感しています。

最近の職場にはこういう年輩者が少ないように感じます。
若者を見守るのが、年寄の役割です。
年寄は、若者のように動けない分、
仕事の経験を次の世代に伝えていかないといけません。
本当は、こういうバランスで
世界は回っていくはずなんです。

バブル崩壊後、会社の年齢構成はひどく歪になりました。
年寄ばかりでも、若者ばかりでも、
社会は成り立たないと思うのです。




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