派遣が定着しない理由

よくあるお局さん一人が、害悪を撒き散らしていて、
辞める人が断たないというシンプルな理由ならば、
特に書く事はありません。 解決は簡単ですからw

問題は、お局さん不在でも、辞める人が断たないということです。
今、思いあたる2つの理由をあげてみます。

一つ目の理由。

業務フローの改善がうまくいってない
(あるいは、改善しすぎて混乱している)

派遣の業務のチェックは、課長がしています。
全体の業務フローの改善は、部長が号令をかけて、しています。
ですが、いっこうにミスもなくならず、トラブルばかりが
頻発しています。
当初、課長は、業務処理システムのバグをしきりに強調していました。
ですが、私が、入金処理をやるようになってわかったのは、
受注から、納品、入金にいたるまで、
ありとあらゆるところで、ヒューマンエラーが起こっていることでした。
つまり、チェックの際に、エラーを見落とし、
ほかの倉庫や工場でも入力ミスなどを起していたのです。
課長は、チェックを一部の観点だけでしていて、肝心なところでスルーしています。




業務フローはたびたび変えてきました。
「以前は、このやり方だったが、今は変更しました」
そういう話を何度もききました。
一方で、受注業務の派遣から、
マニュアルが古くて、今は使ってないという声も聴いています。
業務改善という名のもとに、
結局、手順がかわり、現場が混乱している状態です。
だからヒューマンエラーも減らないという悪循環><

二つ目の理由

個々のスキルが足りないだけではなく
SV(スーパーバイザー)の役割が不在

派遣は、おおむね、スキルも経験値も足りません。
実は、やめていった人たちも、
エクセルが得意ではありませんでした。
それだけではなく、顧客対応や納期調整、社内のコミュニケーションにおいても
あまりできる人はいません。
スキルや経験値不足は、
イレギュラーな出来事にたいして、
非常に脆いです。
ルーチン作業が一杯一杯だと、ひとたびイレギュラーな事態(大量の注文や、大至急な注文、誤出荷など)がおきると、対応におわれ、
時間をたくさんロスします。
その結果、派遣の残業は、どんどん増えていきます。
これは本来、それに対応できるSVが動かないと、いつまでも事態が改善しません。
ですが、今の派遣先は、そういうプロパー社員がいません><

以上、2点をあげてみました。
では、みなさんに質問です。
これは、私の派遣先だけのことでしょうか?

多くの企業で、おきている出来事。
大元の元凶は、そう、、、、
就職氷河期世代のプロパーがどこにもいないからです。

派遣先には30代後半~40代前半がまったくいません。
中高年は50代以上ばかり。
いっぽうで、20代は結構な数いますw

私が、新人さんと仲よく話しをして、
Twitterに書いてあるような会話をします。

*** 「どうしてウチは派遣の方が定着しないのでしょうか?」 ***

でも、その疑問に応えてくれるのは、私(派遣)しかいないのです。
これって、異常な光景だと想いませんか?
派遣がプロパーの新人教育をするんですか?

本末転倒ですよね~。

人が定着しないのは、、、、声かけやコミュニケーションが足りないからだけで
起きていることではありません。
中核となって、全体を把握しているプロパー社員がいないからです。
業務フローの改善は、長年、そこに携わっている「叩きあげの」プロパーしかできません。

ですが、現実的には、付け焼刃でのりきっているか、
派遣を大量に使い捨てにして
やりくりしているか、、、、そんなところです。
今日は、少し怖い話しになりましたね、、、。




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