派遣にしか見えないというお話し

少し、哲学的な話しを書きます。
(そんなに難しい話しではないですので、ご安心を)

私たちは、自分の境遇からしか
世界(私たちの身近な風景)を知ることができません。
たとえば人間は、自分の身長から見える事しか物事を観察できませんよね。
同様に、地を這いずるアリは、アリの身体からでしか。
空中を飛ぶ蝶は蝶の身体でしか。
魚は、自分の暮らす水中からしか。

派遣社員は、派遣社員の立場からでしか、
物事を見られません。

プロパー社員は、反対に、プロパー社員からの立場でしか、
物事(派遣社員についても同様)を見ることができません。


私たちは、プロパーを仰ぎ見て、
彼らの命令や指示に従い、
自分たちの職務を果たします。

ある日、プロパー社員と派遣社員の立場が
逆になったとして、
今まで、間違っていたプロパー社員の行動を
正すことができるでしょうか?
多分、無理ですよね。
やっぱり従来のプロパーと大差ない行動を
とってしまうと思います。
個々の人間なんて、能力に大差ないので、そんなものです。

だからこそ、下からしかわからない物事の見方を
大切にしたほうがいいと思います。
その情報は、その経験は、
後々、色んなところで、役に立ち、自分の思い上がりを防いでくれますから。
派遣って、組織の中では、一番低い位置に役割をもっていますが、
だからこそ、得ることもあります。

一方で、その思いを、ルサンチマン(憎悪)にしないように
注意しないとですね。
あくまで、社会システムが悪いのであって、
個人が悪いわけではありません。
そこを混同してしまうと、
「人を憎んで、悪を憎まず」というような
変なことになってしまいます。

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