うまくいかないことは、文句を言っていい

先日、武田砂鉄さんのアシタノカレッジ(TBSラジオ)のゲストに
桐野夏生さんが登場しました。
武田さんが編集の仕事をしているときに
担当した作家さんというご縁があるそうで、
二人は旧知の仲という雰囲気で
世の中のあれこれについて
トークしていました。

桐野作品は、OUTという作品を読んだことがあるのですが、
えげつない日常の現実や、人の欲望をこれでもかというぐらい描写するので
読んでいてインパクトが大きかったです。
今年でもう70歳の大御所作家さんになったんですね、、
とても興味深いトークでした。
一部抜粋しますと、、、

<自己責任論について>
諸悪の根源だと思いますけどね。自分の責任じゃなくて酷い目にあってることって、この世の中
たくさんあるのにあたかも自分の責任のように言われてしまえば、個人の努力でなんとかなるというのは、一つの幻想ですからね。
非常に人を苦しめると思います。

<その解決のためには>
みんな人のせいにすることです(笑)

<以前、若い女性には希望があるといった理由は>
怒っているから。やっぱり非正規労働が多いからでしょうね。みんな貧しいですね

サバサバとした受け答えで聞いてて気持ちよかったですw
これだけあっさり言われると、
「そんな簡単に言うな」と反感を覚えるところですが、
不思議とそういう感じにはならないですね、、、。
彼女の人柄もあるでしょうし、
作品を通じて彼女の想いを知っているからだと思います。
我慢を重ねて感情を封じ込めたりせず、社会へ表明することは
とても大事だと改めて思いました。

番組は、youtubeから聴くことができますので
リンクはっておきます。
アシタノカレッジ

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