過去に戻ろうとする罠

以前、サービス業をして辞めたばかりの子と知りあい、
しばらくご飯したり、友達づきあいしていました。
彼女は、アラフォー独身バツイチで、
ちょうど失業期間でした。

色々と仕事の苦労を聞いたりして、
翌月から職業訓練校に通い、医療事務を学ぶとのこと。
アラフォーからの転職、業界も未経験ということで
大変でしょうが、
レセプトなど医療事務も求人自体は、景気に左右されないから
いい選択だと思っていました。

翌日から、訓練スタートという時期にご飯したときに、
とても不安な様子で、
前の職場(サービス業)から、復帰しないかと言われていて
まだ迷っているとのこと。
別れ際も、駅のコンコースで、立ち話をしてなかなか煮えきらない様子だったのが
印象的でした。

こういう話しは、よくありますよね?
辞めるか、辞めないかで、ジリジリと悩んで、辞めてからは、
次の進路でジリジリと悩みます。
ましてや、前の職場との関係が壊れてなければ、
必ず「復帰」という言葉が脳裏をよぎります。

大抵、弱気な時ですよね。

ノスタルジーに浸ることは、私もあります。
昔の子どものときの、思い出にひたってから、
涙をボロボロとこぼしてから、
すっきりすると、
もう過去に戻れないことに気づき愕然とします。

過去には、戻れないのです。
そして、過去に未練を残しても、先に進むしかありません。
昔の職場に戻っても、うまくいくことのほうが少ないのではないでしょうか。
(実際、その友人も一度復帰して、再度辞めた経緯がありました)
私も一度、昔働いた職場でアルバイトして、やっぱりダメだった経験があります(><)

未来の不安感を前にすると、
過去は苦しい記憶を薄め、
楽しい記憶を強める効果があるようです。

私の場合は、過去の記憶をあてにしないようにしています。
そのときそのとき、ベストを尽くして、選択して生きてきたなら、
そのときの自分の選択に敬意を払います。
(もちろん後悔をする事ぐらいはします。それは次への教訓にするだけです)

実は、このブログを「昨日のことは過ぎたこと」というタイトルにしたのも
そういう意味でつけたのです。

but I was so much older then,
I’m younger than that now.

words / Bob Dylan

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