12月27日は、年内の最終出勤日でした。
その日は、病院を予約していたため、
定時で帰ることは前から予定していたのですが、
「納会」があることを
色んな人から聞きました。
もちろん、出てもいいのですが、
薬がないと年もこせず、結局、定時であがることになりました。
そのときのお話しです。
色んな関連会社、協力会社などから挨拶の人たちが
ぞろそろとオフィスに来て、
派遣である私たちも、お辞儀して挨拶をしないといけないのですが
(これは、よくあるお話しですね)
それがひと段落して、ほぼ定時になろうとしていた時刻。
総務の人が、乾杯をするので、一箇所に集合するよう声をかけてました。
閉め日でもあるので、そそくさとタイムシートに承諾印をもらい、
課長と部長に挨拶をしていました。
そのときです。
部長が、目をあわさずに、お辞儀しながら
「辞めないでね」とポソリといいました。
私は笑いながら、
「まだやめませんから。来月も来ます」
またぽそりと
「辞めないでね」
私は、
「はい。大丈夫です。3月まで契約ありますから」
と応えました。
今月で派遣だけでも社内で二人辞めるのが部長も困っていることが
はっきりとわかる話でした。
会社全体の定着率が悪いうえ、私が忘年会もブッチしたから心配させたのですが、、、。
さて、納会といえば、こんなお話しもあります。
以前の派遣先、建設会社に12月の終わりに私は派遣で入社しました。
3日間の引継ぎを無事おえて、
納会があるので、それにも出席しました。
社内であるので、会議室に移動して、
席につくと、社長の隣でした。
社長は、60代で、親会社からの下って着任された方。
仕事上は接点はありませんが、私の職場見学のときに、目の前に座ってらっしゃったので
面識はありました。
会話の中身はよく覚えてませんが、
色々と気さくな話をしていただいた記憶があります。
1年半くらい働くのですが、
彼は任期で社長職を退き、顧問の職務につきます。
50名ほどの従業員がいるのですが、誰からも慕われていて、
また私も分け隔てなく、同じように接してもらいました。
何度か、ほかのプロパーとともに飲み会も誘っていただいて、、、
朴訥としていて、穏やかで、業務でのトラブルがあったときも
淡々としていたのが印象的でした。
ああいう大人は素敵だなぁと、
自分が中年の年齢になって思った
数少ない大人な経営者でした。