週末、ケンローチの「家族を想うとき」を
見てきたので、レビューを書きます。
映画に興味ない方は、飛ばしてください。
結構、衝撃を受けました。
感動する映画や涙を流す映画というのは、
本編のクライマックスとか、エンドロールの曲と字幕が流れているときに
ジワジワくるのですが、、、、
この作品は、席をたって、
映画館の扉をあけるころ、、、、
涙が滝のようにあふれてきました。
しばらく歩きながら涙を流す人になってましたw
映画を色々見てきましたが、
こんな衝撃は初めてです。
実は、名前こそ知ってましたが、
食わず嫌いで、同監督の作品は、見てません。
引退を撤回したとか、、、是枝監督が影響を受けたひとりという
ぐらいの情報しかないままに、「面白そう」という勘で
思い立って行ったというぐらいです。
あらかじめ書きますが、
ラストも救いようのない結末です。
そもそもカタルシスがあるエンディングではありません。
BBCのノンフィクションを撮っていたキャリアもあるので、
決してドラマチックではありません。
何の答えもなく、唐突に終わる感じです。
でも、、、確実に、
ジワジワと、後から後から、
くるのです。
私の場合は、「悔しさ」の気持ちが一番近いでしょうか。
これが、登場人物とシンクロして、
気持ちをつかまれたのだと思います。
出てくる家族は、みんな誠実にひたむきに、
生きています。
それでもなお、現実社会が彼らを許そうとしない。
アフターシックスジャンクションの
宇多丸さんは、「コンビニオーナー」とかの問題と絡めて
レビューされてましたが、、、
私は派遣の仕事が一番近いような気もしました。
つまり、配達ドライバーじゃなくても、
介護士ではなくても、他人事じゃなく、
自分のこととして、観られるお話しです。
都内では、まだ有楽町、恵比寿、大森で
上映しています。
ぜひ観てください。